2005年4月30日

今日は今年に入って、最も暖かい日でした。デパートの食品売り場や八百屋さんの店先には、ドイツ産の白アスパラガスが所狭しと並べられ、春がやってきたことを実感します。ドイツの白アスパラガスは、4月から5月にかけての短い期間しか売られません。生の白アスパラガスは、太陽の光があたると、グリーン・アスパラになってしまうので、盛り土の中で育てて日があたらないように育てなければなりません。このため、栽培には非常に手間がかかり、値段も500グラムで9ユーロ(1260円)とかなり高めです。

ドイツ産の白アスパラを収穫している労働者の80%はポーランドからの出稼ぎ労働者ですが、ドイツでは500万人もの失業者がいるので、来年からは外国人でなく、ドイツ人の失業者をアスパラの収穫に投入するそうです。しかし、アスパラの収穫は重労働である割に、最低の時給は4ユーロ(560円)であり、これだけでは家賃も払えません。来年からは、白アスパラの値段がもっと高くなるかもしれません。